防衛装備庁様において、戦闘機を対象としたAI技術研究の一環として、空対空目視外戦闘における空戦行動判断モデル(エージェント)を構築したいというご要望があり、同種コンペとしては初のコンペ運営事業者としてNishikaを選定いただきました。
2機編隊の戦闘機が行動判断を行いながら戦闘を行うシミュレーション環境を構築。深層強化学習にも対応した、国内でも他に例のないコンペ環境を実装・提供しました。
オンラインゲームのスプラトゥーンなどでも使用されている、強さの近いエージェント同士をマッチングさせ、対戦結果に応じてレーティングを変動させるGlicko-2 ratingも組み込んだシステムを実装しました。
このシステム上で参加者の投稿した戦闘機エージェントを戦い合わせ、最強のエージェントを決定しました。
500チーム以上の個人・企業が参加し、競い合いました。
戦闘機シミュレーションの深い理解に基づくルールベースの動き、深層強化学習により生成した動きなど様々なアプローチが提案されましたが、結果としてコンペホストから提供した行動判断モデルを、半数程度のチームが上回るレーティングとなりました。